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ニャンピース6
もうね、オープニング思いつかなくなってきたのよ。

富・名声・力
この世の全てを手に入れた男、ゴールド・ロジャー。
彼の死に際に放った一言は、人々を海へ駆り立てた。

「毛がふさふさになる薬をそこに置いてきた」

わんこ「ちょっと俺行って来る!!」

ニャンピース!

・・・。



「いくぞこざる!」
 エリファスはこざるをかかえて足場を蹴った。
 ターザンのそれのように敵船に迫る。
 ここまでくると流石に海賊達もこちらに注目する。
 敵船のマストにぶつかる直前にこざるを甲板へと投げた。
「よしきたっ」
 こざるが落ちた反動で周囲の敵が舞い上がった。
 ・・・そう見えてしまうほど華麗にこざるが斬り伏せた。
 そして間を空けて聞こえる悲鳴。
 生き生きとこざるは単身敵と渡り合っている。
 ガレー特有の行動範囲の狭さが奇襲に有利となった。
 エリファスはというと、まだマストの上に居た。
 敵船員の注意がこざるに行ってるのを良い事に甲板を眺めていた。
「やっぱガレーの甲板とか戦いづらそうだな・・・降りなくてよかった」
 狙うは敵将ただ一人。それがエリファスのやり方だった。
 漕ぎ手、操舵手・・・海賊にしては身なりの良い者がマストの下に居たがそれはもう銃殺している。
 船尾。あからさまに船長という身なりが居た。
 敵襲と聞いて身を隠していたのだが、少人数と知ってのこのこ出てきたのであろう。
 するりとマストから降りる。左右に煙幕弾を投げ、甲板中央を走る。
 船長の前に姿を現すやはり身なりのいい若者。海軍での仕官クラス。
 銃を放つ。フリントロック、当たるなどとは思っていない。銃をそのまま放り投げる。
 まともに銃身をくらった若者が倒れる。
 腰の剣を抜き、逃げ腰な船長に斬りかかる。
「やるじゃねえか」
 エリファスの剣はもうひとつの剣で止められていた。
 いかにも海賊のキャプテンという帽子をかぶり、ひげを蓄えている。
 身なりのいい腰抜けは操船指揮官であった。
 なるほどこいつがこの船の一番の実力者。
 二人は互いに剣を押し、離れた。
 その間に操船指揮官はさっさと逃げ出した。
 間合いを取りつつも、先程の若者にとどめを刺す。
 近い部下が二名消えても眉一つ動かさない。
「お前・・・赤猫か」
 エリファスに一瞥くれて、吐き出すように言った。
 赤猫。
 灼熱のように赤い髪。
 いつからか誰がつけたかわからない通り名。
「さっすが俺、海賊には有名かな」
「こんな所で出会うとは、名を上げるチャンスをありがとうよ」
 お互いが笑みを浮かべる。
 こざるが甲板で善戦しているとはいえ、はっきり言ってエリファスが負ければ全てが終わる。
 エリファスは剣を構えると言う。
「剣にはぜんっぜん自信ないんだけどな」
 相手は上段に振り下ろす形を取り、返した。
「だろうな」
 さらに笑みを浮かべた。
 海賊は跳び、剣を振り下ろし地に当たる前に横に薙ぐ。
 エリファスは初撃を横にかわし、後ろにさがる。
 相手が振り切った所に飛び入るが海賊は剣を戻す。
「俺は戦闘シーンとか嫌いなんだよ」
「奇遇だな・・・だがすぐ終わらせてやろう」
 エリファスの言葉に剣を斜めに振りながら答える。
 お互いが見つめあう。
 次の一撃でどちらかが・・・・という展開にはならなかった。
「えるー、甲板制圧したぞー」
 こざるの声が聞こえた。
 完全に予想外の展開である。
「へ」
 エリファスが間の抜けた声を出す。
「うそだろ・・・・」
 海賊も間の抜けた声で甲板を見る。
 確かにこざるが甲板中央で樽に乗っていた。
 だが、立っている海賊達も大勢居た。
 話の中身は至って単純で、こざるの剣術に惚れてしまった海の男どもが戦いを止めただけだった。
 海賊の船長がエリファスの方に向き直った時、顔には銃が突きつけられていた。
「こっちは自信あるんだ」
 エリファスは微笑んだ。

「あっけねーなぁ」
 エリファスは縛った海賊元船長を見下ろしながら言った。
 何か物足らないという顔で。
「まーまー、楽でいいじゃねえか」
「あの数相手に乱闘していた口で言うか」
 元船員と仲良くポーカーしながら言ったこざるに半ば涙目な元船長がつぶやく。
「って遊んでるんじゃねえ!船室に残りがいないかチェックしてこい!」
 エリファスがそこらに転がっていたコップを投げつけた。
 振り向いたこざるの丁度額に直撃する。
「いてぇ!だからコップは投げるもんじゃねえって言ってんだろうがっ」
 額をすりすりさすりながらこざるは立ち上がった。
 元船長から奪った剣をうれしそうに腰に差すと船倉へと向かった。
「いやー、もう俺達以外はたぶんおりやせんぜ大アニキ」
 こざるを見送りながら、トランプを手に持った海賊Aがエリファスに向かっていった。
「大アニキて・・・、ふむ、電々虫はないか?」
 エリファスは電々虫で自船に連絡を取ろうとした。
 が、電々虫の着信の音が響いた。
「仲間の海賊船からか?」
 エリファスは海賊達に問いながらも着信する。

『赤猫ぉ・・・残念だったなぁ、この船はこのサーフィー様が貰ったぁ』

「誰だお前」

続くのだぁ。
by eliphas_s | 2013-02-20 21:50 | 脳内連続小説
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