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ニャンピース2
富・名声・力
この世の全てを手に入れた男、ゴールド・ロジャー。
彼の死に際に放った一言は、人々を海へ駆り立てた。

「あれはいい物だ!」

男たちは「偉大なる航路(グランドライン)」を目指し夢を追い続ける!

・・・マ・クベと間違えた


「とりあえず」
 エリファスはラム酒の栓をきゅぽんと開け、
 ごきゅっとラムを口に含んだ。
 船は首都から南にすこし進んだ所にある列島を過ぎた所に居た。
 はるか昔からポルトーガの領地であり、重要な戦術的要地でもある。
 サトウキビから作る砂糖が主な産業であり、近年銀鉱山が発見された。
「グランドライン入り口へ。全てを無視して偉大なる航路に乗り出すぞ」
 そう言い樽に腰掛けた。
「ま、それで良いでしょうねぃ」
 ALFが賛同する。
「海賊も嵐もぜええんぶ無視だぁああ」
 こざるがそう言いながら水平線の彼方を見た。
 島々の間から広がる海にぽつんぽつんと影が映った。
「ん・・・なんだあれ」



 こざるの見た物はポルトーガの宿敵の国の艦隊であった。
 その数はざっと100隻にも上ろうかという大編成が押し寄せてくる。
 ポルトーガの重要拠点であるこの列島を攻略せんと、
 北方に位置する敵国はわざわざ大規模な迂回をして攻め寄せてきたらしい。
 後に歴史書に記される大海戦となる戦いである。
 こざるは望遠鏡をエリファスに手渡し、視認を促した。
 ALFも視認を試みる。
「あー、こいつぁ一大事だなぁ」
 エリファスは艦隊を望遠鏡で眺めつつ、つぶやいた。
「どうみてもブリタニアからの船ですねぃ」
 ALFは望遠鏡を懐に入れて考えこんだ。
「宣戦布告を受けていない気がするんですが」
 所属が海軍なので当然首都を出発するまでに航海中止の入電があってもいいはず
である。
 国同士の戦いは宣戦布告を行うのが普通なので、攻撃対象がここではないという
事も考えられた。
「とりあえず戻りましょう」
 ALFは考えるのを止めて本国帰還を提案した。
 エリファスはこざるの望遠鏡をくるくる回して考えている。
 やがて望遠鏡をぱしっとつかんでこざるに返す。
「ほっぺさんに入電、マーデラ西方より敵艦隊有り、我々は任務を続行しつつ南方の警戒にあたる」
 ぷにこの方に向かいそう言い渡した。
「ほーい、え、もどらんの」
 電々虫の所に行こうとしてぷにこは踵を返す。
「ああ、南の状況も気になるしなにより・・めんどい」
「ちょ、えるさん」
「ばか、ジャンプ的には戻って応戦だろ」
「むしろ西の艦隊をこの船で全滅させるくらいしなきゃだめよ」
 エリファスの一言にALF、こざる、アリアドネと反応を返す。
「ふ、船的にも無理」
 エリファスが爆笑する。
 ALFも苦笑しつつ、
「まぁ、馬鹿正直に一方向からの大編成ってわけではないでしょうねぇ」
 大艦隊の方に目をやった。
 明らかに列島の方に進んでいた。
「うーし、進路このまま。グランドラインを目指すぞ」
 エリファスはけだるそうに背伸びをして船室に入って行った。
 ALFはエリファスの後姿に違和感を覚えたが、とりあえずは気にしない事にした。
「えるのへたれめ」
 こざるは鼻歌を歌いながら前方を視認している。
 船室からなにかの金属が飛んだのは言うまでもない。
 前方にも数隻の艦隊が迫っていた・・・。

つづくよっ
by eliphas_s | 2007-07-16 15:13 | 脳内連続小説
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