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ニャンピース3
富・名声・力
この世の全てを手に入れた男、ゴールド・ロジャー。
彼の死に際に放った一言は、樽男を海へ駆り立てた。

「あ、裸のえびちゃん」

(o・_・o)!←こざる

ニャンピース!

「えるっ、前方にも艦隊が見えた」
 ぷにこが船室の扉を勢い良く開いて飛び込んできた。
 エリファスは机に地図を広げ、地図の上でコインを動かしていた。
 ぷにこに気づいているが、手を止めずにつぶやいた。
「やはり南・・・となると・・・」
 コインを地図上にじゃらじゃらと並べだした。
「何をあそんどるん」
 ぷにこが興味をもち、地図を覗き込む。
 エリファスは邪魔だっという顔を向けるがぷにこは好奇心で一杯のようだ。
「あーこれ、艦隊の動きなんね」
 ぷにこが独り言のように問いかける。
 こういう場合、エリファスが答えを返してくれない事がわかっているからである。
 地図上にコインを置き終え、腕を組んで地図を睨むエリファス。
「ぷにこ、東に艦影はないか」
 地図を睨んだまま問う。
「ちょっとみてくるお」
「いや、俺も行こう」
 ぷにこが椅子からがたっと立ち上がると、エリファスもゆっくり立ち上がった。



「ともー東はどうか」
 エリファスがマストの上でぽけーっと前方を見ているこざるを見上げた。
「んお、あー、なんか艦隊がみえんぞあっちからこー向かってる感じ」
「南西に向けて航行中・・・同じ場所で二艦隊と我々がぶつかるか・・・だる・・・」
 エリファスはため息を一つ、ALFを呼んだ。
「前方は敵さんで、東はグラン・エスパーニャって感じだろ」
「んですねぃ、西に避けますかね」
「なんかよー前方は避けちゃだめな気がするんだ」
「ニュータイプの感ですかの」
 ALFはエリファスをからかうように言った。
「てかお姉ちゃんは?」
「あれアドさんどこへ・・・」
「知らんお」
 ALFとエリファスがぷにこの方へ向くが、ぷにこは首を振る。
 そこへ下の船室からアリアドネが顔を出した。
「友達から通信があって、ブリタニアの帆を掲げた海賊が北上中だって」
 アリアドネは豪商なだけあって、顔が恐ろしく広い。
 それこそグランドラインの中にまでネットワークを持っているらしい。
「私掠まで動員してんのか・・・」
 ALFが呆れ顔をする。
 ブリタニアの帆を掲げた海賊。
 海賊には様々な種類がいる。それこそ金品目的から快楽犯行、実は海軍の犯行など。
本来、海賊は自分の旗を持ち、同郷以外には残忍な、無国籍の無法者である。
そんな中で、祖国への国益のためにという”大義”を掲げて敵国の商船を襲う奴らがいる。
国へ利益の上納を収める事で、国の保護を受けているのである。
国も収益はでる上、海軍では表立って動けない事も依頼する事ができると重宝している。
敵国に追われるだけで、自国領に入ってしまえば貴族並な顔をして街を歩けるので、
比較的覚悟の要らない犯罪者といえよう。
海へでれは死ぬリスクなんぞ海軍・海賊・冒険者とてそうそう変わらないのだ。
もっとも本当にどこかの国の旗を偽って掲げている海賊もいるので区別は難しい。
「あの国は元々先祖が海賊でしょ」
「海賊がお家芸か」
 アリアドネの言葉にエリファスもあきれる。
「エスパニャは討伐に向かってくれてんのかな」
 ともがマストの上からエリファスに問いかける。
 海賊の北上情報を掴んだグラン・エスパーニャの沿岸警備隊が、
 同盟国であるポルトゥーガの危機情報も掴んだ上で迎撃に出てくれたという状況である。
 細かい情報まで入ってきては居ないのでエリファスは地図で描いた頭の中の想像で
返すしかない。
「まーそのまま素通りって事もないだろうからあそこで戦闘になるはずだ」
「ようやくジャンプっぽい展開になってきたわ」
「おー、戦闘戦闘」
 エリファスの言葉にアリアドネとこざるが色めき立つ。
「あ、あんな大艦隊に突っ込むのかお」
 ぷにこは前方に望遠鏡を向けた。
「えるさん、エスパニャの艦隊のほうへ湾曲しつつ突撃でいいですよね」
「このまま突っ切ったらただのばかだもんな」
「え、そうじゃないの」
 ALFとエリファスに向かってこざるが驚く。
「ぷにこ、こざるを大砲に詰めておけ」
「こざるアタックか」
 エリファスの言葉になぜか楽しそうなこざる。
 説明しよう、こざるアタックとはこざるを大砲に積め、点火発射する事により
こざるが敵陣に飛び込みいきなり敵船長と一騎打ちに持ち込めるんじゃないかという、
画期的技なのである。
「こざる、それ死んじゃう」
 アリアドネが冷静に突っ込んだ。
「おーし、戦闘準備するか、えろふ操舵、こざるは白兵になるまでは俺について砲撃と修理を、ぷにこは物資運びやらえろふの補助をしてやってくれ、あーまじ人たんねえよ」
「了解」
「あーい」
「ほーい」
 それぞれ返事をするのを受けて、エリファスはアリアドネをみた。
「お姉ちゃんは見守ってるお」
「ぷにこ、お姉ちゃんを船室のメタルチェストの中に保管」
「ほーい」
「ちょっと、お姉ちゃんはそんなところ入らないんだおおおお」
 アリアドネは抗議の声を上げながらぷにこによって船室に運ばれた。
 ALFは苦笑して見送り、舵の方へ向かった。
「帆操作もしなきゃだな・・・だっりぃ」
 エリファスはこざるを連れて砲弾をとりに行く。
 2時間後には戦闘開始となる距離であった。

も少し書こうと思ったけど眠いので続くよっ
by eliphas_s | 2007-12-30 01:42 | 脳内連続小説
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